親が認知症になったら・・・・

 

 

知っていますか?

85歳以上になると4人に一人が認知症だそうです。

(厚生労働省1994年調べ)

80歳以上では、15%,

75~80歳では約8%

70~74歳では3,6%.

 

75歳を超えると発症が多くなるといわれているようです。

 

 

 

 

友人の両親は80代後半ですが、昨年から夫婦ともに認知症の症状が出て大変です。

 

 

親の認知症にどう対応しますか?

 

 

2年ほど前から二人とも怒りっぽくなったと思ってはいたそうです。

でもその時は認知症とは思いもせず、特に何もしなかったそうですが、しばらくして訪ねて行くと寒いのに服が夏服で、「何を着ていいのかわからない」と言ったそうです。

 

料理の仕方がわからなくなり、夫婦ともに何か分からなくなると友人の職場にやってくるようになったとか。

 

朝、親の家に行って朝食を作り、お昼用にお弁当を作って、仕事の帰りに夕食を作りに行くそうです。

 

いまのところは、友人の職場が近いので夫婦でやってきて家に帰れるのですが、帰り道がわからなくなったらどうしたらいいのか、と困っています。

 

徘徊が始まったら、このままにはしておけないし、現在は夫婦二人で住んでいますが、友人が同居するか、施設を探すしかない、と言っています。

 

認知症の場合は、24時間の介護が必要になりますから、やはり施設を探すのが一番です。

無理に家族で世話をしようとしても、共倒れになるだけです。

 

子どもといっても50代60代ですから若くはありません。

 

寝たきりの介護とは違って、徘徊や失禁、子どもがわからなくなって「どなたですか?」と言われたり。

サイフが盗られた、とか食べた直後に「ご飯はまだ?」と言われたりストレスが溜まるばかりです。

 

認知症は、脳が萎縮する「アルツハイマー型認知症」脳血管の疾患による認知症、このふたつが8割を占めているそうです。

症状は進行してゆき、今のところ有効な治療法はありません。

 

 

認知症の検査って?

 

 

改訂 長谷川式簡易知能評価スケール (HDS-R)

というものがあります。

この質問の答えを採点することで、認知機能の低下を早めに発見することができます。

日本ではこの方法が認知症の検査に使われています。

たとえば親の様子が気になる時は、これを使った質問をしてみるといいかもしれません。

 

また、気になる「物忘れ」には、単なる老化によるものと、認知症によるものとがあります。

 

今、学んでいる「介護」の研修テキストにこんなことが載っています。

 

 

「老化によるもの忘れ」

・体験の一部を忘れる。
ヒントを与えると思い出せる。

・時間や場所などの見当がつく。

・日常生活に支障がない

・物忘れをした、という自覚がある。

 

「認知症の物忘れ」

・体験全体を忘れる。

・新しい出来事を記憶できない。

・日常生活に支障がある。

・物忘れに対して、自覚がない。

 

 

肉体も精神も元気で過ごしたいものですが、こればかりは何が起こるかわかりません。

 

親世代の問題は「親の介護」に直結しますし、自分たちの「老化」も進んでいるのです。

 

いまや日本では新生児のオムツよりも老人のオムツがたくさん作られているのだそうです。

 

できるなら介護される側ではなく介護する側に立って役立ちたいものです。

 

追記。

 

このテストを作られた長谷川先生は、ご自分の検査をされたそうで、認知症の初期と診断されたと聞きました。

 

奥様と二人穏やかに過ごされると決められたそうです。

それも一つの決断ですね。

 

 




  • Pocket
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す




Menu

HOME

TOP