認知症を防ぐ6つの食材

参考にしているのは

「物忘れ、認知症を防ぐ6つの食材」阿部一理・著

2015年に出版された本です。

 

筆者によると、脳と腸とは密接な関係があって、腸内環境を整えることが認知症予防につながるとか。

 

まあ、腸内環境が整っていれば、それはめでたいことですから、どんな食材が良いとされているのか見ていきましょう。

 

 

発酵食品・味噌と醤油

 

 

なるほど、味噌と醤油ですか。

ということは、サプリではなく、伝統的な食材に注目しようという目線ですね。

醤油

「本醸造」の製造法のもの。

原料は「大豆」

アルコール・保存料・甘味料がし使用されているものは
避けましょう。

味噌

「天然醸造」

原材料は

「大豆・米・食塩」のみ。

 

玄米は「完全食」

 

玄米は体に良い、と言われています。

精製する前の状態ですから、生命を維持するためのほとんどの栄養素が入っています。

 

免疫力を高め、食物繊維も豊富です。

エネルギーを生み出すビタミンB群もたくさん含まれています。

カルシウム、鉄、亜鉛、珪素、マグネシウムの必須ミネラルも豊富です。

 

ただし、玄米は、慣れるまでは食べづらいかもしれません。

よく水に浸し(12時間以上)てから炊くようにします。

白米と混ぜたり、一日一食だけ玄米にするなどして、少しづつ慣れるといいでしょう。

 

 

豆腐とおから(大豆を食べる)

 

大豆に含まれるレチシン

これは細胞膜を構成する成分で、記憶障害を改善したり、認知症の予防にも効果的だとか。

大豆食品は「ブレインフーズ」といって脳を活性化するたべものだそうです。

大豆は良質なタンパク源ですから、脳の細胞の死滅を補い、ひいては老化の予防にもなるのですね。

 

日本人には「脳血管性認知症」が多いそうです。

アルツハイマー型認知症に続いて2番目に多いとか。

ですから「動脈硬化」を防ぐことも大切なのです。

 

大豆に含まれるレチシンには血液をサラサラにする効果があります。

 

さらに「おから」です。

 

「おから」には豆腐以上の食物繊維、カルシウム、タンパク質、炭水化物、カリウムが含まれています。

これが腸内環境を改善してくれるのです。

便通をよくして、腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌を増やします。

結果、

動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病の予防にもなるのです。

 

 

オメガ3(良い脂を摂る)

 

 

人間の細胞の主要な成分は脂質だそうです。

脳の細胞の60%は脂質でできているそうです。

ですから「良い脂」を摂ることが大切です。

自然界の油は

不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸に分類でき、不飽和脂肪酸はオメガ3、オメガ6、オメガ9に
さらに分類されます。

 

不飽和脂肪酸というのは植物性の油です。

オメガ3は、EPA,DHAなどの魚に含まれる油や、えごま油、シソ油など。

オメガ6は、ひまわり油、コーン油、紅花油など。

オメガ9が、オリーブ油、キャノーラ油など。

 

ここで注意するべきは「トランス脂肪酸」です。

トランス脂肪酸は自然の植物油を加工する際に作られます。

これがコレステロールの増加、心臓疾患、動脈硬化の要因となると言われています。

特にマーガリンやショートニングに多く含まれているのです。

 

マーガリンの禁止

 

米国ではトランス脂肪酸を含んでいるマーガリンは禁止されています。

 

ヨーロッパでは、トランス脂肪酸が一定以上含まれた食品は違法です。

 

ところが日本ではマーガリンが普通に販売されています。

これは問題です。

せめて自己防衛して、控えたいですね。

 

健康のためには

オメガ3のDHA・EPAを意識して摂りましょう。

コレステロールを減らし、血液をサラサラにし、脳神経に効果があって認知症を防止すること
ができます。

 

 

 

ミネラルの豊富な水

 

ミネラルの豊富な水、たとえば海洋深層水には腸の働きを正常にし、体内の毒素を排出します。

十分な水分を摂ることは、脳梗塞や心筋梗塞の予防にもなるのです。

 

また、「脳細胞だけは再生しない」と言われてきましたが、最近の研究では、何歳になっても脳細胞は生まれているとか。

 

水分不足で皮膚にしわができるように、脳も水分が不足すると萎縮してしまいます。

 

良い水をたっぷり摂るようにしましょう。

 

 

 

塩といえば高血圧の原因とよく言われます。

しかし塩がなければ動物は生きられません。

塩は塩化ナトリウムですが、このナトリウムは、必須ミネラルのひとつです。

人体の細胞は0.9%の塩分の塩水の中で生きているのです。

 

さらに塩の大事な役割は、「神経伝達を潤滑にする」ことです。

これが最も脳に関連した役割です。

 

塩には、

自然塩・・・海水塩(天日塩・平釜塩)、岩塩、湖塩など。

再生塩・・・海外から輸入した自然塩を加工したもの。

精製塩・・・精製によってミネラルがなくなり99%塩化ナトリウム。

があります。

もちろん「自然塩」を選びましょう。

特に「岩塩」

最もミネラルバランスが良く、身体にも脳にも良い、
と推奨されています。

 

 

まとめ

 

 

毎日の食事は欠かすことができません。

サプリメントで健康を心がけても、日々の食事で身体によくないものを摂っていてはなんにも
なりません。

 

家族のためにも、油、水、塩は気をつけたいですね。

 

 




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