「亀の甲より年の功」と思うときもたまにはあります。
またそうでなくては、60年生きてきた甲斐がないでしょう。
そのように思う具体的なケースを挙げてみましょう。
何事もタイミングがある、と理解できる
これは、人に提案する場合、忠告する場合、お願いする場合、いろいろな場合に当てはまることですね。
特に感情的になっているときは、一番タイミングが悪いときです。
そういうときは、ひとまず全て飲み込んで、時を待ちます。
相手がリラックスしているとき、ちょっと一服しているとき、のんびり話をしている途中、相手によっても違いますし、言いたいことの内容によっても違いますが、ここというタイミングを押さえることが大事です。
それは、今はまだ、そのタイミングではない、と見極めることにも繋がります。
子どもの進学・就職の話。
親の老後の家の話。
仕事を辞めるタイミング。
焦らずに時を待つことが大切ですし、時を待っているうちに、自然に解決してしまうことも多いのです。
「やるなら今!」と思うことも大事ですが、「ちょっと待ってみよう」と思うのも「年の功」だと思います。
諦めるのとは違いますよ。
「待つ」のです。
日々いろいろなことが変化していきます。
待ちながら一番いいところで始める、
もしくは切り出す。
このあたりが「年の功」でございますね。
「人」を決め付けない、判断を急がない。
職場などで新しく出会った人。
みんなそれぞれに評判、というのか、評価というのか、ある程度のラベルが貼られています。
あの人はこういう人、というように。
でも、簡単に同調しないこと。
人は見かけでは分かりませんし、まずは判断を保留することです。
そうそう欠点だらけの人はいませんし、悪い人もそういるものではありません。
相手のいいところを見ていれば、相手もそのいいところで対応してくれます。
誰でもわざわざ敵役にはなりたくないのです。
嫌われたくもありません。
ですからいいところだけを見て、気分よくお付き合いしましょう。
口が軽いのは致命的
「口は災いのもと」というのは本当です。
ちょっとしたことでも、口に出してしまったら最後、ということがよくあります。
子どもではないのですから、思ったことをそのまま言ってしまうような愚かなことをしてはいけません。
(思ったことを言ってしまったような振りをするのはちょっとしたテクニックとしては有効です。)
まずは、聞き上手を目指しましょう。
相手の話をきちんと聞くこと、ここが大事です。
そして人のうわさ話をしないこと。
この人は自分のこともこんなふうに他人に話しているのだろうか、と思われて信用を無くします。
似合わない若作りの服装・髪型で歩いている人に周り中がドン引きしていることがあります。
人の好みは自由ではありますが、少しだけ客観的に自分を見る目は必要でしょう。
そこまで分かりやすくなくても、やはり「年の功」は多少は持っておきたいものです。
・・・・・でも、見た目は若いほうが、やっぱりいいですね!!