梶本修身さんの著作です。
「疲労」は筋肉の疲労ではなく「脳」が疲労するのだそうです。
したがって、栄養ドリンクは意味がなく、「乳酸」が溜まって疲労するわけでもないそうです。
疲れるのは「自律神経」
「疲労」とは
パフォーマンスの低下、
すなわち
思考力の低下、
刺激に対する反応の鈍化、
注意力の低下、
動作が散慢になる、
行動量が下がる、
ことであり、症状としては、
目がかすむ、頭痛がする、肩こりが起こる、
腰がいたい、
などをさします。
たとえば運動をする場合、
呼吸と心拍は運動量によって速度や大きさを調整しています。
この調整をするのが「自律神経の中枢」なのだそうです。
脳は常にこの複雑な調整を行なっているので疲労するのです。
たとえば「飽きた」「眠くなる」と感じたら、それは脳の「疲労」のサインなのだそうです。
また、脳に入る情報のほとんどは、目を介して「視覚情報」として入ってきます。
目が疲れるというのも、目の細胞の異常ではなく、自律神経の疲れなのです。
自律神経の疲労は、生活習慣病や認知症の原因ともなります。
疲れの直接の原因は「活性酸素」
「活性酸素」とは、呼吸で体内に入った酸素が変化して、他の物質を酸化させる力が強くなった酸素の呼び名です。
激しい運動が、この活性酸素を発生させますが、そのほか「紫外線」も活性酸素を発生させます。
疲労を溜めないためには、紫外線を徹底的に避けるべきなのです。
日傘とか日焼け止めだけでなく、目から入る紫外線を減らすことも重要です。
そのためには、1年を通して、紫外線カットのメガネやサングラスを装着するべきです。
疲労の回復には、まず「睡眠」
ただし、睡眠中の「いびき」は、逆に疲労の原因になるそうですから、いびきの改善が必要です。
また「睡眠時無呼吸症候群」も疲労が溜まります。
生活習慣病や突然死にも繋がるので注意が必要です。
さらに、
今、非常に多い「睡眠障害」
日本では成人の5名に1名が「睡眠障害」に悩んでいるそうです。
良質な睡眠をとることができれば、疲労は改善されます。
そのためには「体内時計」を整えることが大切です。
夜遅くまで強い光を浴びない、入浴はぬるま湯の半身浴、夕食は消化のよいものを就寝時間の3時間以上前には食べ終わるようにしましょう。
眠れないからといって「寝酒」はやめましょう。
眠りの質が落ちるばかりでなく、自律神経の機能を低下させてしまいます。
「脳疲労」の改善には「イミダペプチド」と「クエン酸」
「イミダペプチド」はご存知の方も多いでしょう。
鳥の胸肉に多く含まれている成分ですね。
この「イミダペプチド」には、抗酸化作用があって、これが疲労を軽減するのだそうです。
1日あたり200mgの「イミダペプチド」を2週間摂ると、疲労回復効果があるそうで、そのためには鳥の胸肉を1日100g食べればいいそうです。
サプリメントでもいいようですが、「質」が問題なので、
「イミダペプチド確証マーク」がついているかどうかで判断すると間違いないようです。
「クエン酸」にも疲労回復効果がありますが、それは特に激しい運動の後に効果があるそうです。
目安としては、
一日にレモンなら2個、
黒酢なら大さじ1杯、
梅干なら2個
だそうです。
これも「クエン酸」単独ではなく「イミダペプチド」と組み合わせるといいそうです。
まとめ
「疲れ」をどう取るか。
これは自分としてもずっと気になっていることです。
本屋さんでこの本を見つけて、読んでみました。
自分なりに要点をまとめてみましたが、興味のある方は読んでみてください。
すべての疲労は脳が原因 [ 梶本修身 ]
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