「燃えよ剣」といえは、司馬遼太郎、
土方歳三といえば、栗塚旭さん。
これが定番で。
いつか函館五稜郭に行きたいと思い続けてまだ行けていない。
そんな司馬さんファンです。
土方役はテレビでもいろいろな俳優さんがしていらして、その中で一番イラっとしたのは、大河ドラマの三谷幸喜さんの「新選組」でした。
まあ、この場合、近藤役が香取慎吾さんというのに一番イラっとしたのであって、土方役の山本耕史さんをどうこう言う前に、このドラマを見なかったという事実があります。
来年は映画化され、公開されるそうで、そこでの土方役は岡田准一さんだそうです。
「土方歳三」のイメージ?
テレビの「燃えよ剣」のイメージがあまりに強くて、栗塚旭さんの顔が「土方」というと浮かんできます。
このテレビシリーズは1970年の4月~9月に放送されています。
全26話。
沖田総司に島田順司。近藤に舟橋元、山崎烝に中野誠也、永倉新八に黒部進、・・・・でした。
いや、その前に「新選組血風録」がありました。1965年ですね。このとき栗塚さん28歳。
ここで初めての土方役。これが評判で。
様々なエピソードが一話完結で描かれていたように記憶しています。
北海道にわたって,お雪との別れ,剣をもって「土方歳三」と名乗り、銃で撃たれての最期まで、ドラマでは描いていましたっけ。
このあと、1990年に役所広司の土方でテレビドラマがあったのですね。
この記憶がまったくありません。
土方といえば栗塚旭さん。このイメージが完全に私の中では定着してしまいました。
俳優・栗塚さんにとっては幸か不幸かわかりませんが、多くの人が栗塚さんを「土方」として記憶していることは素晴らしいことではないでしょうか?
ただ、現在2019年。
1970年から50年近くが過ぎています。
名作「燃えよ剣」の新たな映像作品が作られても良いのだろうと思います。
でも「岡田准一」?
岡田くんはジャニーズV6のメンバーです。
ジャニーズのアイドルも年齢を重ね、岡田くんは39歳?
当時の栗塚さんよりも年上です。「燃えよ剣」のとき33歳でした。
実際の土方は京都時代が28~30歳。
その後各地を転戦して北海道で戦死したのが35歳という若さでした。
幕末の人々は意外に若いです。
あのような動乱に時代には若さこそが原動力となるのでしょうね。
まあそれはともかく。
岡田くんは、時代劇映画でも高く評価されているようで。
石田三成役もしていました。
大河ドラマでは黒田官衛兵。
最近の時代劇映画では(タイトル忘れました)殺陣が美しい、といわれたとか。
自身、武道の師範でもあるようで、ある意味、土方役にふさわしいのかもしれません。
「昭和」の土方が栗塚さんなら、「平成」いえ来年はどう変わるのかまだわかりませんが、次の時代の土方になるのかもしれません。
近藤役が鈴木亮平。むしろこちらに「納得」でした。
芹沢鴨が伊藤英明。これにも納得。
沖田総司が山田涼介。これ「?」
ちょっと楽しみです。
司馬作品は読み継がれて
この「燃えよ剣」はもちろんですが、「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「翔ぶが如く」など多くの作品が読み続けられています。
ほかにも、「国盗り物語」「関ケ原」・・・いくらでもあげることができます。
ここまで夢中になって読んだ歴史ものはありません。
その中でも「小説」のにおいが一番強いのが「燃えよ剣」ではないでしょうか?
「新選組」「土方歳三」のイメージを打ち立てた作品です。
それまでは単なる悪役でしたが。
一連の司馬作品によって、歴史上の人物のイメージがかなり作られましたね。
しかも強烈に定着してしまった気もします。
今でも読み始めたら夢中になってしまう大好きな作者であり作品です。
東京オリンピックも50年を超えて『また再び』ですから。
「燃えよ剣」も「土方」もまた、となるのでしょう。
・・・栗塚旭さんは80歳を超えられてご健在のご様子。
嬉しい限りです!