雑誌で俳優・仲代達矢さんの記事を読みました。
({婦人公論」だったと思います)
84歳ですが、まだまだ現役。
映画も撮るそうです。
脇役ではなく「主演」です。
さまざまな「老年」を演じながら「老年」を全うしたいとおっしゃっています。
映画「海辺のリア」
2017年6月公開予定。
監督・小林政広さんとタッグを組んだ3作目の映画です。
他の2作は「春との旅」「日本の悲劇」
「春との旅」(2010年公開)は、祖父と暮らす孫娘が、祖父の暮らせる場所を求めて旅をするロードムービー。
「日本の悲劇」は自分が死んだのち、年金を息子に残そうちする年老いた父親の物語。(2013年公開)
「海辺のリア」は老人ホームから脱走した老いた名優が自由に旅をして彷徨い、表題にあるように最後は「リア王」のセリフを滔々と述べるらしい?映画です。
詳しい内容はこちらで確認できます。
特にこの映画は、ある意味「仲代達矢」を描いたと言ってもいいような映画です。
実はこうした一連の映画は「老年」をリアルに願いているぶん、ちょっとご本人には酷いのではないか、などと思っていたのですが、とんだ間違いでしたね。
その年齢だから演じられる役があり、主演映画が撮れる幸せがあるのですね。
仲代さん自身が、まだまだやりたい舞台があるとおっしゃっています。
食事にも気を使い、運動もして、体力作りをして、舞台に備えているそうです。
日生劇場
昔、日生劇場にはよく通っていました。
シェークスピアの舞台はほとんどここで観たのではなかったでしょうか。
仲代達矢さんを舞台で初めて観たのは、「オセロ」か「マクベス」がはっきり覚えていないのですが。
テレビでは大河ドラマの「平家物語」をよく覚えています。
この頃からずいぶん時間が経ちましたが、今でも現役の俳優さんとして頑張っていらっしゃるのは、とっても嬉しいことです。
私自身が還暦を超えて、老年に向かっているわけですが、この「老年に向かっている」と意識することが、けっこう辛かったりします。
年齢を重ねることでのプラスはもちろんあると思いつつ、身体の老化はやはりあれこれ感じるので、悲しくもなります。
でも、仲代達矢さんが、84歳でまだまだ舞台に立っていらっしゃる。
さらには、その年齢でしか演じられない役がある、とおっしゃるのを聞けば、84歳には84歳の、味わいある日々があるのだろうと思えます。
まとめ
今は61歳です。
もうすぐ62歳になります。
やがて70歳になり80歳になります。
それはどんな気持ちなのでしょう。
毎日を過ごすうちに気づいたらもう70,歳、みたいなことなのでしょうか?
「老い」は恐怖ではないのだなあ、とちょっと思えてきました。
追記。
2018年4月です。
心臓が肥大している、と言われました。
これから検査があります。
今まで基本、健康だったので、ちょっと怖いです。
人生はいつ終わるかわからないもの、ということが、今更ですが思われます。