「自粛」も「自粛解除」も、影響を大きく受けるのは高齢者だと思います。
80代90代の方は、まず「高齢者ほど危険」と言われてほぼ「自宅待機」状態になりました。
外出を控え、家に籠ってしまうと、明らかに運動不足になりますし、足腰は弱ってきます。あまり動かないので食欲がなくなります。
また睡眠もうまくとれなくなります。
デイサービスでの運動も無論大事ですが、それ以上に「外出する緊張感」の有無が大きいのです。
それなりの着替えやお化粧、持ってゆくものの用意、時刻の意識など、「外に出る」については、さまざまな準備が必要です。
週に2~3回のそうした外出がどれほど高齢者の日常を支えていることか。
適度に「疲れた」状態は、食欲を促進し、睡眠を必要とするために、高齢者は健康な日々を過ごせるのです。
食欲不振、睡眠不足、運動不足の結果が・・・・。
目に見えて、体調の不良となります。
主治医に診てもらっても、結局「老化」ですから、これといった治療法がありません。
ただ、それを言う医師が少ないのも問題です。
無理やりなにがしかの薬を出したりしますが、たいていは、眠剤、胃腸薬、程度です。
薬を服用するよりも、適度な運動が望ましいのですが、高齢者は日々、衰えていきます。
それはもう、恐ろしいくらいです。
昨日できたことができなくなるのです。
そうなると、高齢者自身が不安になり、さらに「できること」が減っていきます。
若い頃、といっても60代とか70代の話ですが、その当時に比べれば衰えて当たり前。
特に90歳を超えれば、目や耳、記憶力、足、腰、あらゆるところが「老化」します。
でもそれは当然なのです。
毎日の運動や行動で、少しでも「老化」のスピードを遅らせること、これしかないのですから!
ただし、これは60代から(遅くとも70代初めから、)心がけておくべきです。
よく言われるように、『今日が一番若い』のです。
ですから、できれば60代から筋肉が減らないように、運動や食事に気を配りましょう。
特に「タンパク質」をしっかり摂ることが大事です。
卵、肉、魚などですね。
さらに乳製品、ミネラル、ビタミンなど。
タンパク質が不足すると筋肉を保つことができませんから。
カルシウムもしっかり摂って、骨粗しょう症予防をします。
とにかく自分の足で歩き続ける
高齢者にとって、わずかの入院でも、場合によっては認知症や寝たきりに繋がります。
認知症は入院による一時的なものも多いので、自宅にもどれば以前の状態に戻ることが多いので、慌てないことです。
入院中、病院では必ず「リハビリ」をしてくれますから、頑張りましょう!!
ここでしっかり動いておくと、「寝たきり」にはなりません。
起きて着替えて、できれば食事を作り、片付け、掃除洗濯などの家事を行います。
あまり無理をする必要はありませんが、毎日の習慣はできるだけ守りましょう。
買い物に行き、時には旅行もして、自分の足で歩けるうちに歩いておくことです。
「終活」を始めるのもいいかもしれませんね。
自分で判断できるうちに、始末するもの、今後したいこと、どんな風に最期を迎えたいか、などを書き残すか、伝えておくといいでしょう。
自分のことは人任せにはしない、という覚悟が必要です。
心と体の健康を保つには、
毎日のルーティーンを決めて実行する。
それだけです。
なかなか「楽」はできませんが、楽しむことはできます。
自分の足で歩くことさえできれば、若い頃にはわからなかった自然の趣や、旅先の情景や、或いは家族の心など、改めて見えてくるものもあるでしょう。
ですから、大いに楽しみましょう!!