「米寿」といえば、ほぼ我々の親世代。
健在であっても、それぞれの抱える状況は違うでしょう。
介護状態の方、認知症の方、自宅で暮らす方、施設の方。
子どもの状況もそれぞれですから、現在の暮らしぶりもそれぞれですね。
昭和6年、昭和5年生まれの方の歴史
数え年なら昭和6年生まれ、満年齢なら昭和5年生まれの方が平成30年に「米寿」を迎えられます。
昭和6年は「満州事変」が起きた年です。
そのあとは太平洋戦争、敗戦を経て戦後の混乱期に思春期。
昭和25,6年に成人。
昭和30年代にかけて家庭を作り、子どもを育て、高度経済成長期を支えてきた世代といえるでしょう。
その子供として、私たちは、テレビで東京オリンピックを見て、なんと2度目の「東京オリンピック」を親と共に経験しようとしています。
戦争こそ経験していませんが、私たちもまた、親と共に「昭和」という時代を生きてきたわけです。
「昭和」という時代
昭和64年が平成元年でもあります。
昭和6年生まれの人は昭和64年には58歳。
定年間近ですね。
そして私たち子供世代は、社会人としてのスタートを切っていて、結婚。「孫」が生まれる時期になります。
「昭和」の時代は親世代にとっては働き盛りの壮年時代、子世代の私たちには青春時代でした。
社会は活気に溢れていて、大学紛争の余韻が残る学校、組合活動が盛んな職場、安定した雇用、未来に夢が持てる時代であったように思います。
そうした時代を経て、子供世代のわたしたちは還暦を過ぎ、親世代は米寿を迎える。
山積する課題
実際問題として、親の介護の問題、親の家の問題、私たち自身の「老後」の問題。
今後考えなければならないことがたくさんあります。
平成という時代が終わろうとしている今、ついに「人生100年時代」といわれるようになってきました。
既に「老老介護」が始まっている家庭もあるでしょう。
おそらく、私たち世代は、子供の世話になることを拒む世代でしょうし、そのように準備をしているでしょう。
ですから、たぶん「老老介護」は私たちの世代で終わるのではないか、と思っています。
そうは言っても、今、現に親を介護している人がたくさんいますし、未婚のまま親の介護に当たっている人も多いです。
「人生100年時代」という言葉には、親を看取って、さらに自分の老後をどのように過ごすのか、また、年老いた自分の子供に何が出来るのか、も含めて多くの課題が含まれています。
「平成」の次に来る時代が、どんな時代になるのか分かりませんが、「バラ色」ではないでしょう。
老年期を迎える私たちは、既に時代の担い手ではないかもしれません。
が、時代の一員ではあります。
諦めず、元気に生き抜いていきましょう!!