高齢者の場合、気力が全てだったりします。
一人で暮らしていても、たまに会える子供や孫、または「ひ孫」
そういう時間がどれだけの喜びと生きる力を与えているでしょう。
今、「自粛中」のために「会えない」時間が増えています。
これまでは、いつでも会えると思えたから会わなくても居られましたが。
また、自分が元気に暮らしている事で、子どもや孫にも安心してもらえるという気持ちも日々の生活を支えているのです。
小さな「きっかけ」が全てを変えてゆく
転ぶ、つまづく、体調不良。
肉体的なきっかけももちろんあります。
でもそれは一時的なもの。
時間はかかっても本人にその気があれば家に帰れます。
今回の「自粛」のように初めての、しかも先が見えない状況ですと、「仕方ない!我慢するしかないわ」と言いながら、少しづつメンタルが弱ってゆくのです。
そうなると、例えば、食欲がなくなってくる、献立を考える気力がなくなる。
買い物は自粛中のため、人に頼むことが多い、入浴も面倒になる。
いつもの美容院も休みなので、髪の手入れもできない、自然にオシャレもしなくなる。
「もうどこかの施設に入ってのんびりしようかしら」
「食事付きならもう考えなくていいし」
「掃除もしてくれるし、いつも看護士さんがいてくれて安心」
と言ったり思うようになります。
まあ、確かにあまりにしんどそうなら、それも良いと思います、
が、気力の衰えがまだ動ける肉体を動かなくしているなら。ちょっと待って‼️
と思います。
自立できなくなるのは、介護への第一歩
ある程度の年齢になると、よく言われることですが、今日が一番若い
のです。
年齢の階段は下がるばかりで、そのさがり加減をできるだけ「緩やか」にする事が大事です。
でも突然、ドーンと2、3段落ちてしまうのですね。
そうなると、そこで踏みとどまらない限り、ごとごろと転げ落ちてしまいます。
施設に入居している方も、お元気です。
個室で小さなキッチンが付いていれば自炊もできます。
趣味のサークルもありますし、自由に外出もできます。
ところが、それができなくなると、自分で諦めてしまうのですね。
食事、入浴、洗面、洗濯、掃除。
どんどん人任せになります。
また施設の介護士さんは親切なので、なんでもやってくれます。
やりすぎるくらいに。
それがますます本人から気力を奪い、ある日、ベッドから起き上がらなくなるのです。
起き上がらないのですが、それが続くと、起き上がれなくなります。
老後を元気に過ごすには「諦めない事」
結局、家で毎日ふつうに家事をしている人がいつまでも元気です。
炊事、洗濯、掃除をして、場合によっては、田んぼに出たり、マラソンをする人もいます。
ランニングだって。
自分から諦めたりせずに、普通に暮らす。
年齢を言い訳にせずに、やりたいことを存分にする。
そういう生き方を支えるのは、(元気な肉体も必要ですが、)強靭な精神です。
負けない精神、老いない精神です。
ですから、強くなりましょう !