「老後破産」だとか、「下層老人」だとか、
人生100年という言葉の広まりと共に、長寿への不安も広まっていますね。
特に最近話題になった、老後資金2000万円というフレーズ。
これは年金だけでは毎月5万円の赤字が出て、これが100歳まで続くとすると、トータルで2000万円足らない、という話ですね。
・・・我が家にはそんな貯蓄はありませんし、この金額はそもそも暮らし方によっても変わってくるでしょうから、誰もがこれだけ必要ということでもないでしょう。
とはいえ、やはり老後にお金があった方が安心ですよね。
もうこうなると、とにかく働ける間は働こう、となります。
というか、それしかないでしょう。
「人生100年」?
そもそも「人生100年」というのはどこから始まったのでしょう?
これは、ロンドンのビジネススクールの教授がとなえたそうですが、実はこうなんです。
「世界で長寿化が急激に進み、先進国では2007年生まれの2人に1人が100歳を超えて生きる「人生100年時代」が到来すると予測し、これまでとは異なる新しい人生設計の必要性を説いている。」
いいですか?
2007年生まれの2人に1人が100歳を超えて生きる。という予測なんですよ。
2007年生まれって、彼らが100歳になるのは2107年です!!
今から80年ほど後の話ですよ!!
それを嬉しそうに「人生100年」って!!
今の私たちが100年生きるということではないのです。
もちろん100歳まで生きる人もいるでしょう。
それでも、2007年生まれの2人に1人ですから、今ある程度の年齢の人なら100歳まで生きるのはもっと少ない割合でしょう。
まあ、増えるばかりの医療費、介護費用などを何とかしたい政府が、これを利用して、もっと長く働きましょう、とか、健康に留意して介護状態にならずに100歳まで元気に生きましょう、といったうたい文句にした、というのが実態かもしれません。
いずれにしても、そうそう100歳までは生きられませんし、100歳まで生きることを前提にすること自体にさほど論理的な理由はないのです。
だいたい人生100年、という前に地球の温暖化や、食料不足、異常気象や地震、など、生命を危険にさらすことがどんどん増えると、思われます。
それでも働く方が健康?
100歳まで、ではなくて、それなりに、まあできるだけ元気に生きたい、というのがささやかな願いでしょう。
そのためには、やはり、働いている方が、元気で長生きできるようです。
無理のない程度に働いて、少しは楽しみながら「老後」を過ごす。
それがおそらく今できる最善の「老後」の過ごし方でしょう。
100歳?
自分の100歳は想像できませんが・・・・。
207年生まれは現在(2019年)は11歳~12歳。
彼らが老人になるころには、2人に1人が100歳まで生きる、と。
もうそんな先のことは、どうでもよくなりますね。
ちょっと本音が出ちゃいました!!