桜が終わると春本番。
「山吹」は昔からある春の花。
鮮やかな黄色のイメージから花言葉には「金運」というのもあります。
が、本質は「気品」「崇高」
有名な和歌がありますね。
『七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき』
これは太田道灌の逸話に関する歌で、
若き日の太田道灌が蓑を借りるべくある小屋に入ったところ、若い女が何も言わず山吹の花一枝を差し出したので、道灌は怒って帰宅した。後に山吹には「七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞ悲しき」の意が託されていたのだと教えられ無学を恥じたという有名な話に出てくる歌なのです。
このエピソードは「後拾遺和歌集」に出てきます。
太田道灌といえば、江戸城を最初に作った人として有名ですが、上杉家の流れを継ぐ武将で、学者としても一流であったと言われています。
これは、お貸しする「みの」ひとつさえないのです、という意味を込めて山吹の花をさしだしたのに、その意味を知らずに怒って帰った自分の無学を恥じたということなのですね。
山吹を読んだ歌は万葉集にもかなりありますが、この太田道灌が出てくる逸話の歌が一番有名かもしれません。
で、2020年の今、です。
日本もいよいよ全国に「非常事態宣言」が出され、コロナウィルス対策が功を奏するかどうかの正念場になってきました。
こういう時の「政治」というもののスピード感のなさにはうんざりします。
また、やれ「~券」だの「電子マネー」だの、現金でなくなんとかしようという「いじましさ」。
まずはこの事態を収束するべく、外出自粛、営業自粛、といった措置をとるべきであり、そのための方策を考えるべきでしょう。
経済の復興はそのあとのこと。
そのあたりの順番がわからない輩が多いのに呆れます。
政治家がいかに『後援者』の方を向いているか、特に自民党においてはよくわかりますが、四の五の言う前にまずは「実行」する。
それだけでしょう。
世界各国の状況も今やすぐにわかるのですから。
現場の知事との温度差があるようでは、まだまだ国会議員というものには信頼が置けない、と言わざるを得ませんね。
・・・、しかし大阪府知事に比べて、兵庫県知事の情けないこと!!