突然の別れ・・・高齢者が「施設」に入るとき。

96歳の方がついに自宅での生活を諦め、施設に入居する決意をしました。

これまではお元気でしたが、心臓が悪くなって2週間入院。

帰宅しましたが、さすがに一人暮らしには不安を覚えて、娘さんたちと相談の上まずは試験的に入居してみることになりました。

二人の娘さんは東京と名古屋に嫁いでいて、ご本人はできれば関西に居たいと希望。

食事もすべて任せられるそうで、夜間の心配などを思えば、施設が一番安心だと思います。

 

 

施設選びのむずかしさ

 

 

ある意味、資産は十分にお持ちなので、これという施設があれば、と以前からおっしゃっていました。

そのときは、自炊する気も満々で、キッチン付きの部屋がいい、と言っていたのですが、現在はもう食事はおいしければ施設に全て任せたい、と。

私はそういう施設にお手伝いに行ったこともあって、次第に食事・入浴を人任せにするようになって、衰えてゆく人をたくさん見ています。

ついにはベッドに寝た切りになって、最期は病院で、というのが、まあ、パターンです。

 

老人ホームは、それこそピンキリです。

それぞれの状況に合わせて選ぶしかありません。

 

この方の場合、少なくとも今は「帰る家」があった方が良い、ということで家の売却は考えていません。

もう96歳ですから、入居の一時金も少なくてすみます。

また、この入居一時金は、ごく少ない施設も増えています。

できれば、90歳くらいまで、元気に家で暮らし、自立が不安になったら施設を探すのがいいのではないかと思います。

 

60代からの入居となると先が長いので入居の一時金も高額になります。

施設にもよりますが、3000万円以上は必要でしょう。

それに月々の支払いが10~15万円くらい。

これを年金で賄うのが理想です。

 

しかし、できれば家は処分せずにおきたいもの。

帰る場所があれば、老人ホームの経営が傾いても安心です。

 

そもそも老人ホームの部屋は子どもに相続はできません。

ご本人が晩年を過ごす場所、というだけです。

なので、資産状況や、相続をよく考える必要があります。

 

 

できれば「地元」・・・「終活」をすすめよう!!

 

 

知らない土地よりも慣れ親しんだ地元がよい。

これが普通の願いでしょう。

お子さんの近くに行く方もいますが、だいたいは部屋に籠り寂しい毎日を送られているようです。

しかし、一人暮らしがむずかしくなると、お子さんとの同居を選ぶ方も多いです。

経済的な裏付けがないと、好きな場所を選ぶのも難しくなります。

できればご本人の希望通りにしてあげたい、と思っても、その本人が子どものために自分の希望を諦めたりもします。

高齢になってからではなく、もっと以前に家族で話し合っておくべきですが、なかなかそういう機会が少ないようです。

しかし、今「終活」というように、自分の最期をどうしたいのか、決めておくことが大事です。

家族に託すのではなく、自分のことは自分で責任を取る、という気持ちが大事ですし、それがあってこそ、自分の「終活」をきちんと行うことができるでしょう。

人生100年というなら100年の経験を生かして、最期をきちんと考え、周りを片付けておきたいものです。

自分の足で歩く幸せを目指して!

 

何よりそれが幸せ。

自分の足で歩き、好きなところへ行ける、

それでこその「長生き」です。

それには気力と体力。

日々、鍛錬していきましょう!!

 

 

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