4ヶ月間、週一回のスクール通いによる研修が終了しました。
試験に合格して、資格を得ました。
これが今後どのように役立つのか、まだわかりませんが。
何かの形で誰かの役に立てればいいと思っています。
クラスのメンバーは年齢も経験もさまざま
年齢も仕事も、さまざまなメンバーと一緒に学ぶという経験は新鮮でした。
子どもと同じ年齢の人がいたり、同年齢の人もいました。
もうすでに、特養で働いている方もいます。
もちろん男性もいます。
仕事に活かすというよりも、まずは家族のために知識と技術を得ることができてよかったと思っています。
自分もそうですが、いつどんな事故や病気が襲ってくるか誰にも分かりません。
そこで何ができるのか、何を望むのか?
どんな風に、もしかしたら不自由になった身体でやっていくのか?
そういうことを考える基盤を得たように思います。
知らないよりは、知っておくほうが良い。
知識がなければ、選択もできませんし、わけのわかならいまま放置されるような状態にはなりたくありません。
結局、自分のことは自分で決めるしかないのです。
実務者研修資格
昔の「ヘルパー2級」にあたるのが初任者研修。
「ヘルパー1級」にあたるのが実務者研修です。
その先に「介護福祉士」があります。
「介護事務」の資格、ガイドヘルパー資格、施設でのレクリエーション企画を学ぶ研修もあります。
介護福祉器具の専門知識を得る研修もあります。
資格を取っておくことは、今後の就職にも有利になりますし、やはり専門知識は必ず役に立つと思います。
特に興味があるのは
「福祉用具専門相談員」です。
「福祉用具専門相談員」とは
「福祉用具」というのは、自宅で使用する用具のことで、介護保険を利用すれば一割の自己負担でレンタルが可能です。
たとえば、車椅子や歩行器、介護用ベッドなどです。
品物によっては「買取」のものもあります。
私が興味を持った理由は、テーブルに置くと固定されて動かないお皿です。
このお皿は、左側が高くなっていて、左麻痺で、左手が使えない人でも、右手だけでスプーンを持って食べることができるのです。
つまりお皿が動かないように、左手で抑えておかなくてもいいのです。
こう言うものの存在を知っているだけでも、家での生活がどれだけ楽になるでしょう。
手が不自由でボタン止めに時間がかかる人のための補助具もあります。
ソックスを簡単に履くための補助具も。
ちょっとしたことで、イライラしたり、できなくて困ったりすることって、けっこうたくさんあります。
それがスムーズにできれば、日々の生活がどれだけ楽になるか。
こういう補助具の知識がなければ、カタログを眺めても、よくわかりませんし、そもそも何が必要なのかもわかりません。
さまざまな補助具のカタログは、病院や介護施設などにもありますが、以前に説明されたとき、とてもわかりにくくて困ったことがあります。
補助具に関する知識は必要だと思ったものです。
まとめ
介護の現場はいい環境とは言えないようです。
仕事は大変で給料は安く、長く働ける職場ではない、とよく言われます。
ですから定着率が低く、人手不足が慢性化しています。
スクールの講師の方も、職場はちゃんと選ぶようにと言われています。
それだけ、条件の悪い職場が多いのでしょうね。
無理だと思ったら次の職場を探すほうが良い、と言われます。
今後は施設も淘汰されて、しっかりしたところが残ってゆくのだろうと思います。
高齢者が増え続ける以上、介護に携わる人は必要とされます。
とはいえ、基本は高齢者の自立であって、そのためのお手伝いが仕事なのですから、なんでもかんでもやればいいというものでもありません。
日本人は外国人に比べて、介護状態の人が多いそうです。
今、国を挙げて、いわば「自立支援」が行われています。
それは自宅で晩年を過ごすことでもあるでしょう。
今後を「どこで」過ごすのか、親世代のことも含めて、では自分たちはどうしたいのか、考えておくことが必要です。