最近よく聞くのが「キャッシュフロー」という言葉です。
もともとは企業の経営実態を表すために、名目上の売上ではなく、現金の流れを表す指標を指す言葉ですね。
しかし、最近いろいろな場所で使われる「キャッシュフロー」というのは、要するに個人の収入と支出のことです。
「老後破産」を避けるために
一時大きく取り上げられた「老後破産」ですが、もっと問題なのは、例えば定年後、どれだけの収入があって、どれだけの支出が必要かをちゃんと把握できていますか?
ということです。
収入が年金だけなのか、他に収入はあるのか、支出は毎月どのくらいが必要なのか、そのバランスはちゃんととれているのか。
「現金の流れ」つまりそのまま「キャッシュフロー」です
が、そこを明らかにしておかないと老後の生活は危ういですよ、ということなのです。
年金だけは生活できない、とすれば貯蓄をとり崩してゆくことになります。
どれだけ長生きするかわからないのに、不安ですね。
ならば、支出とのバランスが取れるように、収入を増やすことを考えねばなりません。
これは実際に定年を迎えた後で考えても、なかなか難しいことです。
ですから本当はもっと若いうちから「資産」を作ることを考えておくべきなのです。
最近よく言われるのは、たとえば不動産投資。
家賃収入が入るような物件を手にいれましょう、とか。
ただこれは普通の収入であれば、かなりの期間をかけて準備しないと難しいですね。
あとは、できるだけ長く働けるように仕事を確保しておくか、最終的には「持ち家」の処分も含めてキャッシュを確保する、といったことになるでしょうか。
キャッシュフローを明らかにして、身の丈にあった生活を
あまりに切りつめた生活では、楽しみがありません。
できれば、たまには旅行にいけるくらいの老後を過ごしたいものです。
そのためにも、我が家の資産を把握しておかなければいけません。
現在の収入と支出の状況。
将来、たとえば仕事ができなくなったらどうなのか。
たとえば病気で入院したら?
介護状態になったら?
さまざまなリスクに対応できるのか。
なんだかため息が出てきますが、まだまfだ元気な60代のうちは、しっかりと「老後」を見据えて準備をしていかなかければならないでしょう。
老後はいわば自己責任。
ある意味覚悟しておかねばなりませんね。