この頃、よく聞くのが、
「転んだ」「腰を打った」「怪我をした」という話です。
毎日が危険でいっぱい!
犬の散歩で怪我!
坂道で滑って転んだ!という話。
70代の男性ですが、頭を打って耳の後ろを切ったそうです。
かなりの出血で、病院に行ったところ、傷を洗ってもらってからホチキス?で8つも縫い合わせたとか。
検査の結果、骨には異常がなく、内出血もなし。
ひと安心です。
タクシーから降りるときに骨折!
自宅前でタクシーから降りたときに、側溝に足を取られてぐねって骨折。
しかも複雑骨折です。
60代女性。
自宅の廊下で転倒、肩を骨折!
特に何かにつまずいたわけでもないのに転倒。
右肩を骨折して入院。80代女性です。
自転車で転倒して大腿骨骨折で入院した人もいます。
骨折が多いのは、骨粗鬆症かもしれませんが、それ以上に足元がおぼつかなくなっている、という事実が怖いです。
これまでは、何とかバランスを保って転ばずにいられたのに、そうはいかなくなってきたのですね。
咄嗟の反応ができなくなっているのです。
こうなってくると過信は禁物です。
慎重に歩く。
慎重に周りをよく見る。
特に段差には用心する。
慌てない。
目が見えにくくなっていたり、耳が遠くなっていると、特に外出時に危険です。
物音で人は多くのことを判断していますから、耳の異常で、たとえば後ろからくる車の音、人の声などが聞こえないと、相当危険を抱えることになります。
耳の異常は「認知症」の原因になるとも言われています。
音が聞こえない、人の話が聞こえない、だからこちらからも話しかけない、孤立する。
それが認知症へとつながってゆくのです。
感覚の衰えを自覚することも大事
自分が意識している以上に、感覚、知覚は鈍感になっているかもしれません。
高齢者による車の事故、夏の熱中症、詐欺被害にしても自分で判断することが難しくなっているからこそ。
何ができて、何ができなくなっているのか、チェックしておく必要があります。
怪我が長引くと筋力の衰えから認知症へとつながりかねないリスクを負うことになります。
残念ではありますが、老化は避けられないからこそ、しっかり認めて付き合ってゆくしかありません。
多少動作が遅くなっても、イライラしない。
時間がかかっても、焦らない。
気持にゆとりがあれば、自分の「老化」と向かい合い、楽しむこともできます。
60才70才も、まだまだこれから。
「老体」となった自分を興味深く観察し、自分に合ったペースを探し、焦らず騒がず、慎重に。
結果,元気な「老後」を過ごしましょう!!
経済的な不安は考え始めれば大きくなるばかりですが・・・・・
日々の生活さえ、何とか回っていけば、「それなりに」なんとかなっていきます。
回りを見れば・・・・・、
自宅で過ごし、最後は入院した人もいれば、まとまった資金がなくても、それなりの老人ホームで介護されて不満の無い晩年を過ごした人もいます。
相談できる窓口もちゃんとあります。
一人で悩まずに、情報を集め、近くの相談場所を知っておきましょう。
介護保険の利用の仕方、在宅医療の可能性、主治医との相談、体制作り。
財産の把握と整理。
場合によっては信頼できる代理人の選定。
まずは、自分のことを自分で始末できるようにしておくことが大事です。
元気であれば、できるだけ「仕事」をしましょう。
どんな仕事でも、生きがいになります。
楽しみになります。
子供や孫に、むやみに手を差し伸べない、一線を引くことも大切です。
金銭面では人を頼らない、だからこそ、無理をしてまで人を助けない。
結局は、なるようになってゆくのですから、せめて自分のことは自分で管理して、力の及ばないことは諦める。
自分の人生の仕舞い方は、自分で決めましょう。
やり直しは聞かない、たった一度の人生です。
これまでの数十年の経験を無駄にせずに、できれば後悔せずに、人生を楽しんで!!