「エコノミー症候群」 を真剣に予防する方法

「肺血栓塞栓症」は大変危険な病気です。

いわゆる「エコノミー症候群」ですが、脚の血栓が肺動脈に飛んで肺動脈を塞ぐと、息切れからの呼吸困難、意識不明、転倒、これはしばらくすると意識を回復するので、また同じ事を繰り返す恐れがあります。

 

 

51歳で死亡!

 

 

これはあとで聞いたのですが、友人の知り合いが東京で意識不明になり、ひとまずお医者さんに行ったそうです。

が、すぐに意識は回復し、本人は自分は普段から元気だ、と思っているので、特に気にせずに帰りの新幹線に乗ったそうです。

ところが新大阪に着くなり意識不明で救急車で搬送されたものの、病院に着く前に死亡。

血栓が肺動脈を塞いでしまったそうです。まだ51歳でした。

 

 

 

自分もそうですが、特に持病も無く元気だと思っているので、危機感がないのですね。

今回はいきなり入院といわれ、しかも即安静で点滴。

なにしろ車椅子で運ばれての緊急入院でしたから、あれよあれよという間にベッドで安静状態。

 

後で教えてもらうと、かなり大きな血栓が左右両方の肺動脈にあって、少しだけ隙間があったために助かったらしいのです。

点滴は血栓を溶かす薬だったようで。

 

一週間後の検査では、血栓はかなり小さくなっていると言われました。

 

 

 

真剣に「予防」を考えると

 

 

⚫️  足の運動

⚫️  十分な水分の摂取

⚫️  弾性ストッキングの使用

を考えるべきでしょう。

 

最近では座るデスクではなくて、立つデスク使う企業もあります。

 

これはアメリカに多いですが、長時間座ることの危険をもっと、企業も人も認識するべきでしょう。

 

一説によると、座り仕事をしている人は、30分ごとに足の運動をするべきだそうです。

かつてはお行儀が悪いと言われた「貧乏ゆすり」も効果的だというので、お医者さんも推奨しています。

 

足の運動としては、足首を回すとか、膝を上げ下げするとか、踵の上げ下げだけでもとにかく動かすこと。

血流が滞るのを防ぐことが必要です。

 

プラス水分を十分に摂ること。

アルコールやコーヒーを控えること。

これが大事です。

 

 

急性肺血栓塞栓症の診断は難しいらしいので

 

 

例えば、自覚症状がなく、突然の失神の場合など、レントゲン写真や心電図での「急性肺血栓塞栓症」の診断は困難だそうです。

 

実際、循環器内科の近所の開業医に最初は行ったのですが、心電図やレントゲンでは心臓がやや肥大していると言われて、専門医の診断を勧められ紹介状をもらったので、心臓の検査を主眼にその開業医は考えたようです。

 

肺動脈に血栓があってこのために肺動脈が狭くなっていることは、CT検査で確認できるそうです。

この写真で詳しい説明を受けました。

 

足のむくみや、静脈血栓症がある場合は、肺血栓塞栓症のリスクはかなり高くなります。

が、自覚症状がなく初診では分かりにくいので、先に挙げた例のように、意識が戻った時点で自己判断で新幹線での帰宅をチョイスしてしまうと結局は突然死ような結果になってしまいます。

 

血液がドロドロになりやすい人、コレステロール値が高い人は特に注意が必要だそうです。

 

 

今後のリスク回避のために

 

 

自分はここ数年コレステロール値が高かったので、今回服用中の血をサラサラにする薬(ワルファリン)で血栓が無くなれば、あとはコレステロールを下げる薬を使うことも考えるべきだと言われました。

今後の心筋梗塞などのリスクを考えれば、コレステロールを下げる薬を使うことでの副作用はそこまで気にすることは無いと言われています。

 

このワルファリンには出血すると血が止まりにくいという副作用があるものの、現在は服用をこれまでの半分に減らしているので、検査の結果を見ながら長くても半年ほどの服用でいいのではないかとのことです。

 

薬には副作用はあるものの、服用しないリスクと比較すると、(基本的には本人次第ですが)リスク回避の為には使う方がいいと言われました。

 

最近のお医者さんの、こういう「決めるのはあなたです。結果は自己責任です」という言い方をよく耳にします。

 

これって、素人の自分に言われても・・・・と思うのです。

自己責任というなら、もっと詳しく説明して欲しいですし、メリットデメリットの両方をきちんと知りたいと思います。

 

確かに足のむくみはここ数年、健康診断で指摘されていて、塩分を控えるように言われてきました。

静脈瘤が肺動脈に飛ぶという今回のような危険を考えれば、ドロドロ血は改善しなければなりません。

 

結局は、生活習慣の見直しが全てのようです。

 

最近のテレビで、家事で動き回っている人は血管が若くて元気だ、という検証がされていたそうです。

 

こまめに動くのが一番!

ボーッと座っていてはダメ、と友人は言いますが、パソコンの前に座る時間は、弾性ストッキングの使用や30分ごとの運動で、なんとか確保していこう、と考えています。

 

しかし、やはり足、特にふくらはぎは大事!と学んだのでした。

 

最近息切れが酷くなった方は、早めに検査されることを本当にオススメします。

 

 

 

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