某月某日。
同じ会社に所属するヘルパーさんの慰労会兼食事会が、とあるホテルでありました。
普段ヘルパー同士はなかなか会う機会がありません。
直接お宅にうかがうので。
正直、もっと地味な方たちかと思っていました。
確かに年齢は重ねていらっしゃいますが、みなさん、仕事に誇りをお持ちで、生き生きしていらっしゃいました。
生きがいと収入
社長も言っていましたが、訪問する方もされる方も、相手との会話を楽しみ、ある意味そんな時間を生きがいにもしている、と。
一人暮らしの方が多く、会話の相手も限られていますから、利用者さんにとっても、ヘルパーさんにとっても、貴重な時間です。
会話することで認知症の予防にもなりますし、決まった時間に決まった用事があることが、日常に適度な区切りを付けます。
これが大事。
さらにヘルパーさんの場合、健康であれば、特に定年がなく働くことができます。
これはつまり、ある程度の収入がある、ということで、年金や貯蓄だけが頼り、というのとは違います。
この自信が、ヘルパーさんたちを生き生きとさせています。
ですから、この慰労会でも、それぞれにオシャレをして、食事やイベントを楽しめるのです。
収入と生きがい。
これがあれば、自分の脚で歩き、最後まで自分の事は自分でやっていけそうです。
そういう目標を持って歳を重ねることができるのは幸せです。
気力、または気概、これ次第!
ある程度の年令になると、転倒、軽度の脳梗塞が体に大きな影響を与えます。
こういう事で、一気に気力を失う人が多いのです。
そこから食欲が無くなり、体力が失われる。
そうなると、回復が難しくなります。
仕事を持っていれば、回復を目指して、頑張ることができます。
これが大きいですね!
人はそういう意欲で生きていけるのです。
具体的にそういう目標があるのと、無いのとでは、明らか違います。
「誰かの役に立っている」と思うこと!
これまでの仕事は事務とか営業とかで。
これは言ってみれば誰でもできる、誰でも入れ替え可能なこと。
もちろん生活支援ヘルパーというのも、誰かと変更可能は仕事ではあります、
でも、1対1での関係になりますから、お互いに相手を知り、相手の望みを理解するようになります。
誰かの役に立っている、と実感できるようになります。
これが一番大事なこと。
特に
『高齢になったサービス利用者さん』にとっては、自分が役に立てるのだ、
と思えることがこの仕事の喜びです。
それがあるから、この仕事を長く続けようと思えるのです。
この仕事に出会えてよかった!と思っています。