願わくは花の下にて春死なん
そのきさらぎの望月のころ
が全文です
西行法師はこの若いころの歌のように春に亡くなったのです
享年73
源平の戦いの時代
平清盛とともに北面の武士として朝廷に仕えていたのですが
出家してのちに山家集という歌集を著しました
まあ私はこの歌しか知らないのですが
桜の下で死にたいという思いが妙に印象的だったのです
さらにもうひとつ
桜の樹の下には屍体が埋まっている
という文章も印象的でした
これは梶井基次郎の短編の冒頭の一文です
梶井基次郎 ご存じですか
明治34年生まれの小説家ですが31歳で病没
繊細な文章とは対照的に風貌はごつくてこんな感じ
私にとてって桜のイメージは死と結びついていますが
それは美しい死でもあるのです
このイメージはかなり以前から持っているのですが
だから
というわけでもなく
私自身は樹木葬を望んでいます
土に還る
というのが一番自然な気がするのです
ですから
できるなら春
死にたいです