「脂質異常症」は生活習慣病の中では比較的に知名度が低いといわれていますが、侮ってはいけない
状態です。
脂質異常が動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞の原因となるのです。
いわゆる生活習慣病は、高血圧、糖尿病、脂質異常、肥満です。
が、全ては生活習慣に結びついており、ここを改善することが一番大事です。
特に「食生活の改善」が一番のポイントになります。
11の栄養成分に注目
①カリウム
(バナナ、メロン、アボカド、ほうれん草、豆類等に含まれる)
体内の余分な塩分を排出してくれます。
したがって特に高血圧に効果的といわれます。
②ポリフェノール
身体の酸化の要因「活性酸素」を抑えてくれる。
③ルチン
蕎麦に含まれる。
毛細血管の強化・補修
④EPA
魚、特に「青魚」マイワシ、サバ、ブリなど。
血管年齢を若々しく、血流をスムーズにします。
⑤ギャバ
ほとんどの食材に含まれています。
特に、発芽玄米。
また、トマト、ミカン、ブドウなど。
「抗ストレス作用」があります。
興奮を抑え、血圧を下げます。
⑥水溶性食物繊維
こんにゃく、海藻、きのこ、かんぴょうなど。
「水溶性」の場合、糖の吸収スピードを弱めるそうです。さらに脂肪の吸収を抑え、腸内の善玉菌を
増やす作用もあるそうです。
⑦亜鉛
生牡蠣、牛乳、ココアなど。
インスリンの生成を活発にします。
200以上の酵素の必須成分です。
⑧ビタミンB1
豚肉に含まれています。
ビタミンB1は不足すると脚気になる、と言われていましたね。
ブドウ糖からエネルギーを作り出す作用を助けています。
ただし摂りすぎないようにしましょう。
⑨植物性タンパク質
大豆に豊富です。
血中に取り込まれるコレステロールを減らすことができます。
⑩ビタミンC・E
この二つは相互作用がありますから、同時に摂るようにしましょう。
ビタミンCは野菜や果物に。
ビタミンEはナッツ類や緑茶・煎茶などに含まれています。
ビタミンEは抗酸化作用が強く、ビタミンCはコラーゲンの生成を助けます。
「コラーゲン」は美容成分というイメージが強いですが、血管の強度や柔軟性を保つために必要不可欠なのです。
⑪カプサイシン
唐辛子の辛さの主成分がカプサイシンです。
エネルギー消費を促してくれるので、ダイエットにも利用されますね。
まとめ
「脂質異常症」といっても、3つのタイプがあります。
LDLコレステロール値が高い。
HDLコレステロール値が低い。
中性脂肪が多い。
この3つは相互関係がありますから、LDLと中性脂肪を押さえればHDLが増えるのです。
LDLと中性脂肪をコントロールするためには、飽和脂肪酸の摂取を控えることが大切です。
つまり、肉や乳製品、甘いものを控えて、魚や大豆製品海藻類を摂るようにします。
毎日の食事が身体を作るのです。
健康に生きるためには、まず食事の見直しからですね。
参考文献「食べ物の力で生活習慣病は克服できる」
中島祥介著