「変形性関節症」と「関節リウマチ」

 

 

「変形性関節症」と「関節リウマチ」はしばしば混同されます。

関節の痛みや腫れという症状がよく似ているからです。

しかし似ているところはあっても、このふたつは全く違う病気なのです。

 

高齢の方の「膝の痛み」や「股関節の手術」の話をよく聞くので気になっています。

 

 

 

 

加齢が原因の「変形性関節症」

 

 

リウマチは自己免疫の異常による膠原病の一種ですが、「変形性関節症」は、関節内の軟骨が磨り減って上下の骨と骨が直接触れるために炎症が起こる疾患です。

 

原因としては加齢のほかに、過度のスポーツや重労働にるもの、事故や怪我によるものがあります。

 

中でも多いのは「変形性”膝”関節症」です。

 

膝関節は最も動きが激しく、負担がかかるので、加齢とともに軟骨が磨り減って痛み、腫れ、変形が起こります。

膝の痛みで整形外科を受診する人の半数は、加齢が原因と言われているのです。

 

また、「変形性股関節症」もあります。

これも、加齢が原因ですが、最初は、立ち上がったとき、歩き始めたときに、脚の付け根に痛みを感じます。

 

 

「変形性関節症」の予防

 

 

加齢による運動器官の機能障害を防ぐために、「ロコモティブシンドローム」という言葉がよく使われるようになっています。

 

運動機能を保つためには、「片足立ち」「スクワット」が有効です。

 

さらに、ふくらはぎの筋肉をつけるための「つま先立ち」の運動や、下肢の柔軟性、バランスを鍛える「フロントランジ」という運動を継続して行うといいでしょう。

(「フロントランジ」とは、両足立ちから、片足を前に大きく踏み出し、太ももが床に水平になるくらいに膝を曲げる運動です)

 

これは確かNHKの体操の時間の運動にもありました。

かなり「足にくる」運動でした。
しっかり腰を沈めるのがポイントです。

こんな感じです。

運動負荷のほか、肥満防止も、関節症の発症をふせぐのに有効です。

 

「関節症」の治療法

 

 

関節症には、効果的な治療法がありません。

軟骨が磨り減ってしまうのですから、「治療」と言っても、根本的に「治す」というわけにはいかないのです。

 

痛み止めの内服薬や外用薬の使用、関節内へのヒアルロン注射、リハビリ、患部を温めるなどします。

手術治療には、骨を切り取って変形を矯正する「骨切り術」「人工関節置換術」などがあります。

 

そこに至る前に、適度な運動で関節の動きをスムーズにする、できれば筋肉をつける、など日頃のトレーニングを心がけたいですね。

 

 

関節の痛みがあったら・・・

 

以前に手指の関節が腫れて痛むことがありました。

が、今は腫れも痛みもありません。

 

当時は、かなり張り切ってテニスをしていて、若い頃にようには動けないと嘆いていたので、余計に力が入ってラケットを振っていたのではなかったか、と思います。

 

たぶん、それが原因で痛みがあったのだと思います。

 

その後、テニスのレッスンをしばらく休んでいたら、痛みも腫れも治りました。

 

「加齢による関節症」と言われる前に、まずは痛むときにはその部分を休ませてあげるようにしたいものです。

磨り減った軟骨は元には戻らないのですから、磨り減らないように、大事にしてあげましょう。

負担を小さくする、という意味で、体重が多過ぎる場合は減らすようにしましょう。

無理なダイエットは必要ではありません。

「多過ぎる」体重が問題なのです。

体重が多すぎてはいませんか?

そこはチェックしておきましょう!

 

 

参考までに。

手指の関節の痛み

 



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