ちょっと興味深いアンケート結果があります。
willbeシニア研究所(残間里江子所長)のアンケート結果です。
こちら。
シニアの「やりたいこと」「不安」「今後の住まい」調査 “自由記述=生の声”の分類と分析から、シニアの実像に迫る!
自由記述してもらった、というところがいわゆるアンケートとは一味ちがうところかもしれません。
「シニア」とひとまとめにされても・・・・
「団塊の世代」が70代に突入だそうで、この世代の消費意欲に期待が高まっているようです。
ですから、アンケートで消費動向を知ろうとするのですが・・・。
内閣府の調査とはちょっと異なる実態が明らかになった、ということです。
一番の違いは労働への関心が男性70歳、女性60歳を境に低下する、としている点です。
内閣府の調査では「収入を伴う労働」を希望する人が40%だったそうですが、このアンケートではむしろ「ボランティア」「社会貢献」に関心がある人が多いとわかった、そうです。
アンケートは質問のしかたや、回答の選択枝、書き方によってかなり結果に差がでますので、傾向としてはさほど差はないと私は思います。
ただ気になるのは、どの世代もそうであるように、多様性に満ちている、ということを無視してはならないということです。
「シニア」ならひとくくりできるのか?
できはしないでしょう。
「舐めんなよ!」ということですよ。
シニアの消費が経済を支えるわけではない
「老齢化社会」では高齢者の消費が重要だとばかりに、健康食品、サプリメント、下着から住宅まで、さまざまな高齢者向け商品が売り出されています。
病院に行けば本当に必要?と思われるほどの大量の薬を処方されて、しかも大半はおそらく使われないまま。
ある意味高齢者は「カモ」にされているわけです。
その根底には、「高齢者=ちょっとボケてるかも」とか、「ちょっと理解ができないかも」といった軽視があるようにも思います。
特に80代90代になると、目や耳が不自由になることもあって、そんな傾向が強くなる気がします。
「ちょっと待て」
「舐めんなよ」
と思うわけですよ。
人生100年とかいわれて、高齢者は「100年の計」を立てなければならないのです。
薦められるがまま、言われるがまま、何かを買ったりしている場合ではないのです。
健康で元気に過ごすために、出来る仕事をして、頭も体も鍛えておかなければ。
その上で、旅行を楽しみ、美味しいものを食べて、とにかく元気でやっていく。
まだ遅くはありません。
運動をして、家から出て、仲間や友人を作り、健やかな生活を始めましょうよ。