「サーチュイン遺伝子」について聞いたことがある、という方は多いと思います。
いわゆる「長寿遺伝子」というものですね。
普段は不活性のものですが、これを活性化すると「若返る」と。
さて、これはどうなんでしょうか?
「空腹感」が若さを保つコツ?
以前NHKスペシャルでも取り上げられていましたが、サルを「飽食」グループと「食事を30%減らした」グループに分けて実験したところ、明らかに「飽食」グループは老化が進んでいたのに、食事を減らしたグループは、元気で若々しく脳の萎縮もなかった、と。
このことから、「空腹」によってサーチュイン遺伝子が活性化され、「若返り」に至る、と考えられ、サーチュイン遺伝子の活性化のためには、カロリーを70%に抑えた食事を続けなければならない。
また、一度でも、70%の制限を超えてしまうとサーチュイン遺伝子は眠ってしまう、ともいわれています。
従って食事制限でサーチュイン遺伝子を活性化するのは難しく、ポリフェノールの一種である「レスベラトロール」を摂取することで、サーチュイン遺伝子を活性化することができる。
故に、「レスベラトロール」を摂取すべきである、ということです。
しかしながら、自然な食品から必要なだけのレスベラトロールは摂取できないためにサプリメントに頼らざるを得ない、ということになります。
ここで注意しなければならないのは、「長寿遺伝子」の発見は、ハエやミミズなどによる実験で得られたもので、「哺乳類」については今後の実験を待つ状態である、ということです。
さらに「サーチュイン遺伝子」は長寿とは関係がない、という説もあるので、長寿=レスベラルトールの摂取、と単純に考えない方が良いようです。
とは言っても、「腹八分目」が健康の元であり、生き生きとした若さを保つことにつながっているのは確かなので、意識的にカロリー制限をするのは間違いではない、と言えます。
「サーチュイン遺伝子」を活性化する薬品?
その後のNHKスペシャルでは、サーチュイン遺伝子を活性化するのに効果的な薬品を現在多くの製薬会社が開発している、と言われていました。
レスベラトロールはサーチュイン遺伝子の活性化には関係がない、と言ってよいようです。
薬品による「活性化」については、今後の研究の成果を待つしかありませんね。
まとめ
サプリメントに頼ることについては少し抵抗があります。
以前読んだ本では、摂るべきサプリメントが説明されていました。
それはお医者さんが書いた本で、説得力はあるのですが、摂るべきサプリが多すぎて引いてしまいました。
サプリメントについては、確かに必要なものはあると思うので、今後じっくりと考えたいと思います。
サーチュイン遺伝子とは別に、「腹八分目」の効果は実証されていますから、若さと健康のためには、まずこちらを実行するべきでしょう。
以下2018年に追記。
特に、「腹八分目」が大事です。
どうも運動量そのものが、たとえば50代と60代では変化しているようですから。
動いているつもりでも、スピードがなかったりして、「運動量」が明らかに減っている。
にもかかわらず、同じように食べたら、食べ過ぎですよね。
そこ、自分の運動量はどうか?チェックしましょう!